施術例
女性 20代 会社員
来院
2016年10月
症状
腰椎すべり症
高校生の時にソフトボール部に所属
2年生の頃、腰の痛みを訴える
整形外科の診断結果は「腰椎すべり症」
しかし、部活を休めないために治療はほとんど受けることができなかった。
毎日シップをしていたが気休め程度
動けなくなるぐらい腰が痛いときはブロック注射を受ける
社会人になって腰は良くなるだろうと思っていたが腰痛は改善されず、ソフトボール時代に比べると普段の痛みは耐えられるほどにはなっていた。
しかし、寝返り、寝起きの時に腰が痛くて不安で仕方がなかった。
「このまま、腰が悪いと将来妊娠や出産の時に大変になるのでは・・・」
今の痛みも取りたいが将来の不安を感じて来院に至った。
施術内容と経過
初回施術
検査
上半身 左ねじれ
下半身 左ねじれ
右短下肢 約1.0㌢
反り腰
腰椎3番にすべりを触知
脊柱起立筋 大腰筋 硬結あり
後屈(腰を反らす)で痛み増強
施術
骨盤調整
脊柱起立筋弛緩
殿部弛緩
大腰筋弛緩
施術後
反らす時に痛みが軽減
2回目施術 5日後
好転反応なし
寝返りは気にならなくなったが朝起きる時の痛みは同じ
施術は同じ
大腰筋の弛緩に時間をかける
3回目施術 2回目から4日後
朝起きる時の痛みも軽減したと報告を受ける
今までは朝起きる時、腰が痛くて少しの間前かがみにならないといてられないぐらいツラくて、30分~1時間ぐらいしてから段々と痛みが治まってくるようになっていたようです。
施術は同じ
ペインスケール
10⇒ 5
6回目施術 3週間後
ペインスケール
10⇒ 2
朝起きる時の痛みがほぼ感じないようになった
メンテナンスへ移行
10回目施術
仕事で荷物をたくさん運ぶことがあったので、その後から痛みが再発
腰のツラさがぶり返した感じになった
12回目施術
回復した時のように腰痛が解消
同時に施術した症状
首こり
使用した手技 もしくはポイントとなる部位
骨盤調整
脊柱起立筋弛緩
殿部弛緩
大腰筋弛緩
考察
すべり症は腰椎が前にズレることによって発生する症状です。
このことで腰回りの筋肉に大きな負担がかかります。
(背骨)柱自体が歪むために支えている筋肉に負荷がかかるのです。
この状態のままだと夜に寝ていても腰の筋肉がゆるまないので寝返りや起床時の痛みを感じやすいのです。
腰痛なので腰の部分だけの筋肉が悪いのではなく、お腹側にある大腰筋が関与しています。
大腰筋をゆるめることで腰椎の負担が少なくなり、腰痛の改善になった例です。
ただし、腰椎自体のすべった部分は完全に良くなった訳ではないので重たい荷物や悪い姿勢を強いられると腰痛を再発、新たに作ってしまうことになりかねないので普段の使い方に十分配慮しないといけないのもすべり症の特徴です。