- 肩甲骨辺りが痛くてなんとなくしびれる
- 背中(肩甲骨)辺りから腕にかけて痛くてしびれる
- 首から手にかけてシビレて痛い
気づいたらシビレて痛みもあるって事を訴えられるケースがあります。
肩甲骨付近(背中)のしびれる原因を探っていきましょう。
考えられる原因は3つでしょう。
肩甲骨付近に起こるしびれ痛みの考えられる3つの原因
- 頚椎のゆがみからくるもの
- 胸椎のゆがみからくるもの
- 角筋・小胸筋の締め付けによるもの
※3つの原因は組み合わさって出ることはよくあります。
① 頚椎のゆがみからくるもの
頚椎椎間板ヘルニア・頚椎症・ストレートネックと診断されることもあるでしょう。
頚椎の歪みによって神経が圧迫をされて神経の走行(いくところ)に沿って痛みやシビレが発症します。
痛みやしびれの感じる部位
肩甲骨の内側、肩甲骨上、上腕の後ろ部分、肘の外側、肘の内側などに症状を感じて頭の位置(首の角度)によって痛みやしびれが強くなったり、弱くなったりすることになります。
例えば、座った姿勢でスマホを膝の上に置いて30分ぐらい操作していると症状が強くなったりする場合もあります。
症状が強くなったので、いい姿勢を心掛けるも一度痛くなった部分は肩を回しても首を回しても解消しないようになってしまうのです。
② 胸椎のゆがみからくるもの
胸椎から神経がでているのは肩甲骨に走行しています。
胸椎の1,2、3番にゆがみが起こるとゆがんだ方向に末梢神経が圧迫をうけてシビレを感じるようになります。
強いコリや痛みでマッサージを受けても解消しない状態になることもあります。
肩甲骨の部分だけがしびれるのではなくて上腕部へのシビレや放散痛(痛み)も感じるようになります。
歪みがあると言っても病院でレントゲン撮影をしても
「異常は特にありませんよ。シップと痛み止めを出しておきますのでもし続くようなら来院してください」
と言われることも多いではないでしょうか。
③ 斜角筋・小胸筋によるもの
斜角筋:頚椎から第一肋骨・第二肋骨につながっている
小胸筋:肋骨から肩甲骨につながっている
斜角筋や小胸筋の影響によって神経が圧迫を受けます。
いわゆる胸郭出口症候群といわれるもので斜角筋や小胸筋、鎖骨、肋骨の神経を通している通路に問題があるために起こる症状です。
症状が強い場合は何もしていないのに強い痛みと気だるさを伴うことになり、痛み止め薬も全く効かないような状態になることもあります。
手を挙げた角度によっては上肢に流れる血流がストップして、脈拍(手首で確認できる)が全く触れないこともしばしばあります。
脈拍が触れないということは動脈血が流れていないことになるので、手のひらが白くなったり、赤くなったり、感覚もマヒしたり、グーパーと握ることもしにくくなったりするので早めの処置をすべき段階だと考えられます。
斜角筋、小胸筋だけが単独で筋肉の伸び縮みがしにくくなるよりは頚椎や胸椎、鎖骨や肋骨などの全体の影響をうけているのです。
斜角筋・小胸筋の他に大胸筋・鎖骨下筋なども影響を作り肩甲骨(背中)にシビレを出すのです。
まとめ
肩甲骨に起こるしびれは肩甲骨自体に問題はありません。
頚椎・胸椎の神経が出てくる部分に問題があることと、神経が出てきた部分にある斜角筋や小胸筋に問題なのです。
頚椎ヘルニア・頚椎症・ストレートネック・胸郭出口症候群と診断されることがあります。
原因をどこか特定し処置をするとしびれや痛みは解消するのです。
当院での肩甲骨付近に起こるしびれの施術例
※痛み・シビレの状態によって施術方法は変わります。
①背骨の歪みがあるかを確認
背骨の歪みがあるかを指先で確認して、筋肉への影響がないかを確認します。
② 肩甲骨内側の菱形筋をゆるめる
肩甲骨内側の菱形筋を緩めて肩甲骨の動きの制限を取り除きます。
③ 脊柱起立筋を緩める
歪みの出ている脊柱をソフトな力でゆっくりと元の位置に戻していくことをします。
④ 仙腸関節の調整
身体の土台である骨盤の仙腸関節の動きを良くします。
⑤ 肋骨を検査―調整
胸郭を支えている肋骨の傾きを調整します。
⑥ 頚椎を検査―調整
頭蓋を支えている頚椎を検査ー調整
斜角筋・小胸筋が関与している場合は調整をする。
整っていることを確認できれば施術終了です。
肩甲骨付近の痛みやしびれで困っている時は近くの整骨院や整体等にかかることをおススメします。
もし、疑問や質問があれば電話やメール・LINE等でご相談ください。
この記事を書いた人
善村 嘉拡 柔道整復師 鍼灸師
施術歴 20年以上
からだリカバリーラボ からだリカバリーセンター 代表
http://www.kawachi-seikotsu.com/
http://www.yoshimura-seikotsu.com/
趣味は筋トレ いつまでも若々しくいたいと思っている。
目標:来院される方にも元気はつらつになってもらうこと